当たり前のことを忘れない為に

2024/05/15
SNS上において、正しいネット暴力など存在しない。

確かに法は完璧ではない。そんなこと殆どの人間が理解していることであり、そしてSNS上では日々、法の篩からすり抜けた悪や反道徳的な思想や人種差別を見かけると過剰に反応して糾弾しようとする。

しかし、手続きと正義というのは、同等に重要なものであると思うのだ。
スマホに数秒フリックして匿名性に保護された状態で相手を攻撃する半端な正義を執行することが出来るようになったことは何と下劣なことだろう。

不倫をした人間だろうと人種差別主義者だろうと詐欺師と殺人者だろうと無礼な人間だろうと、加害者に直接意見して良いのは、被害者本人だけである。

例えば、ある俳優が不倫をしたとする。そしてもし、その俳優を非難するのであれば、直接本人の元へ行き、自分の思いを伝えるか、不倫をしたせいで精神が参ってしまったとして、損害賠償請求の訴訟を起こすべきである。本来、それぐらいの手続きを踏むことが、誰かを強く非難する際には必要なのだ。

法やそのシステムに不備があるということで、それを軽んじて良いということにはならない。

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